井上光労務サポートオフィスのスタッフです。

 オリンピックが終わり、お盆休みも終わりました。
暑い毎日が続くかと思っていましたが、今年は雨が多い夏です。

 ほぼ半月、降り続く雨で大きな被害が各地で起こっています。 
コロナ禍とも重なり、大きな移動もなく過ごした夏休みでした。
が、日々増加する新規感染者の数とこの不安定な気象…心が痛みます。

 先日のお盆休みのテレビ番組で、小さく短い報道でしたが、「急性内斜視」の子ども達が増加しているそうです。特に、小学生・中学生の子ども達に多く、それは若年層にまで及んでいるそうです。

 この現象は、新型コロナウイルスの流行前と比べて、実に3倍との事です。

 「内斜視」とは、左右の眼のどちらかの視線が内側に向かっている状態です。
この「内斜視」という言葉は、私の幼児教育の現場経験から申しますと、子どもの発育過程で起こる
「乳児(先天)内斜視」がまず頭に浮かびます。

 ですが「急性内斜視」とは、年長児以降に(後天的に)突然発症する内斜視の一つであります。
多くは眼球を外に動かす筋肉が動かなくなり、眼が内側に寄ってしまいます。
 こうなった場合、物が二重に見える「複視」が訴えの多くを占めるそうです。
原因としては、スマートフォンやPCの画面を見る時間の増加、遠くのものを見る機会の減少
ストレスなどが挙げられています。

 オンラインでの学校授業、運動や外遊びの減少。
外出の自粛から、友達との約束も思うようにできません。
非常に閉塞した時間を持て余しながら、今は生活を送らざるを得ない状況です。
…命を守るために必要なことと、理解はしていますが。

 新型コロナの流行による社会の混乱から、今、常識が一変してしまいました。
この変化が子どもたちの発育や発達、心の成長に大きな影響を及ぼしているのです。

 夏の青空と白い入道雲を見上げる瞳。
   夏の花や虫たちを見つけ出す眼。
    一緒に遊ぶ友達を見つめる眼差し。

…本来、子ども達の眼は、そういう思い出を遠い記憶として残すために必要なのです。

来年は子どもたちに、青い空と太陽、外に出られる喜びの夏が戻る事を願うばかりです。

            ※京都のとある町のひまわり畑です。