井上光労務サポートオフィスのスタッフです。
先週末、家の近くの公園で、セミが鳴き始めました。
今年も夏が来たのだな…と感じる瞬間です。
毎年、七夕過ぎになると、この公園ではセミが鳴き始めます。
同じ公園内で世代を繋いできたセミたちは、毎年同じ時期に一斉に鳴き始めるのでしょう。
命が受け継がれて行くんだなぁ…と思うと、とても尊い気持ちになります。
樹木に生み付けられた卵たちは、一年かけて来年の初夏に孵化し、幼虫となり樹木を下り、
地中に入って行くそうです。
何年か前にその事を聞き、すぐに孵化しないことに驚いた記憶があります。
幾年かを地中で過ごし、そして再び地上に出てひと夏を生きるのです。
万古不易と言う言葉が思い出されます。「永遠に変わらないさま」を示す言葉ですね。
人の日常から見たら、小さな世界かもしれません。
が、そうやって彼らは、毎年、同じ頃、夏の到来を教えてくれるのです。
さて、大きな視点から見たとき、我々を取り巻く世界はどうでしょうか。
変わらないままでしょうか。
例えば、身近なところで考えますと、近年の気候。
この暑さや、驚くほどの突然の豪雨。台風の進路、前線の蛇行など。
情報や数値で表すよりも、確実に「気候変動」は進行しており、今の環境も、
実は人間が感じるより早いスピードで変化しているのではないでしょうか。
本来の自然の姿や、元々の循環はどうだったのか。
大きな世界を容易に変化させられる文明を手に入れた人間は、
そろそろ、その責任を負うリミットに立たされているのだと思います。
…この夏も、セミたちにとって、良い命の夏であって欲しいと願います。