井上光労務サポートオフィスのスタッフです。

 先月、熊本城の天守閣の内部が一般公開されました。

 大変恐縮ですが、私はお城巡りがとても好きなので、熊本地震での「復興のシンボル」である天守閣の
内部公開は、個人的にも喜ばしい出来事です。

 熊本城は築城の名手、加藤清正公が手掛けた天下の名城で、「清正流の石垣」「武者返し」と言われた
その石垣の勾配は、とても美しいと思います。

 西南の役では、熊本城を拠点とした新政府軍に対し、薩摩軍の総攻撃が行われましたが、
誰一人として城内に侵入を許さず、その後50日間の籠城を耐え抜きました。
 明治の近代戦を戦い抜いた熊本城に、西郷隆盛は「新政府軍に負けたのではない。清正公に負けたのだ」
と言い残したそうです。

 城内に「飯田丸五階櫓」と呼ばれる櫓があります。
震災で辛うじて残った角石で支えられた姿は「奇跡の一本石垣」とニュースでも放映されました。
 少しずつ、再建の手が加えられていますが、あの時の姿は、被災された熊本の皆さまや、目にした多くの人達に、大きな勇気を与えてくれたと思います。

 長いコロナ禍で、閉塞した日々の中。
いつまで耐えるのか、どこまで耐えなければならないのか、見当がつかない不安の毎日が続きます。

ですが、お城の強い土台があった様に、人の中にも強くて負けない根っこの部分が必ずあるのではないでしょうか。
その強さを信じて、丁寧に毎日を過ごして行けたらと思います。

       ※熊本城ではありませんが、とある寺院の小堀遠州作の庭園です